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I'm in heaven

ヅカヲタな二十代会社員の日々

たとえるならば、ダイヤモンドのような/実咲凜音という娘役

 

Deux Princesses―Reika Manaki & Rion Misak (タカラヅカMOOK)

Deux Princesses―Reika Manaki & Rion Misak (タカラヅカMOOK)

 

 

王妃の館ビバフェスのムラ楽が終わり、

怒涛の発表が続き(雪中堅スターの大量退団、だいきほ発表、まあ様退団)

精神が擦り切れそうな日々が続いていますが

みなさんいかがおすごしですか。

 

私は元気です。諦めかけていた東宝のチケットがなんとか確保できたからでしょうか。もうライビュしかないと思っていたので。今度こそ本当にデュエットダンスで泣くんじゃないかしらわたし。

 

以前紅リーダーに関して書いたのと同じく、みりおんの記事をあげてみようかと思います。

 

みりおんの作品でいちばん回数見たのは間違いなくファントム新人公演です(王家とエリザベートも相当見ているけど)。

 

エリザベートと同じく「歌」が物語を成立させる重要なファクターであるファントム。

ファントム役のまゆぽん、キャリエール役のいまっち、そしてクリスティーヌ役のみりおん、さらにはカルロッタ役のゆきちゃん。

本公演に見劣りしない、あるいは聞き劣りしない素晴らしい新人公演でした。

とくにクリスティーヌは物語中で「成長」を求められます。ファントムの声に導かれ、か細い声から美しい高音へとかわる一連の流れは何度見てもぞくぞくっとします。

みりおんの高音は気持ちのいい鐘のようだと思います。時を告げる荘厳な鐘。

他の誰とも違う歌声です。

トップ就任〜中期にかけてはそれこそ鐘を鳴らすように気持ち良く響いていた歌声が中期〜後期にかけては微妙な揺らぎを伴うようになり(感情がのるようになったのだと思います)現在では歌で物語を紡いでしまうような素晴らしさがあります。

おそらく今、カナリアを、ファントムを、銀英伝を歌ったらまた違うものになるでしょう。

 

みりおんにお芝居でハッとさせられたのは

カナリア、風共、エリザですかね。

カナリアは言わずもがなヒロインらしくないヒロイン、いわば裏主人公のアジャーニをナウオンのときはおどおどとえりたんの隣にいたとは思えない思い切りの良さで演じ切っていました。

別名トップ娘役の不遇笑、風共のメラニーはしかし、娘役を成長させてくれると思っています。星組のはるこメラニーを見たときも儚くも揺るがない聖母感、バトラーを慰め、スカーレットに微笑みかけ、ベルの手を優しくとる優しさにお嫁に欲しいと本気で思いましたまがお。

みりおんメラニーを見たときもあぁ、この人は役に埋もれない人なんだな、としみじみ思いました。バトラー船長に優しくしてあげてね、のシーンでは泣くと思った。本気で。

そしてエリザ。

私の期待値を、そんなんじゃ帰さないよ、ぺっ、て投げ捨てるくらいの素晴らしさで迎えてくれました。

幼いシシィのおてんばな姿から、私だけにで剣を手に自由を求め続けると誓った姿。時折見せる弱ささえも気高く、私の中では間違いなく歴代一位のみりおんシシィ。私が踊る時のまあ様トートを圧倒するかのような歌唱。魂の自由での揺らぎから夜のボートでの戦いに疲弊しながらも失わない意志の強さ。

まあトートの胸に飛び込んでいったとき素直によかったね、と思えたみりおんシシィ。

 

私のヅカ歴がみりおんの就任に間に合ってよかった…。

 

みりおんが走りきるその日まで、

こっそりこっそり応援し続けます。

 

 

 

 

あなたの人生の物語/王妃の館

みりおんサヨナラマイ初日を終えました。

 

重すぎず、軽すぎないコメディでした。何回も、繰り返し見るたびにじわじわとしみてきます、味が。

 

主役二人のお衣装の奇抜さもさることながら、一筋縄ではないツアー客たちのいろいろな思いが交錯し、まさに群像劇。

みりおんのサヨナラに引っ張られすぎない演出に好感が持てました。

こういう軽めの話好きですね、なんども言いますが「きみを愛してる」的なやつ。

 

北白川右京@朝夏まなと

長い手足の無駄遣い笑

天使が降りてきた時のくねくねはかつてシャルウィーダンスで一世を風靡したともみんのくねくねに通ずるものがあります。共通点は二人とも手足が規格外に長い。

仕草のひとつひとつが気取り屋の変人感を醸し出していて、正直まぁ様にこれほどのコメディセンスがあるとは思っていませんでした。こっそり正塚先生待望論。メラコリで相性の良さは証明されているはずなので、ぜひに。

後半に行くと変人感は薄れて、良識ある?クレバーな作家先生になっていきました。やはりルイと出会ったからかな。彼は彼なりに書けない苦悩があって、ルイというおかしな存在に縋ってしまう切羽詰まった感はあります。

ラスト首を痛めるイケメンポーズからの、手をゴシゴシは反則だと思う。こいつ、もしかして最初から狙ってた…?みたいな

 

(追記)

初日あけてすぐと楽一週間前でずいぶん変わっていました!仕草のひとつひとつに磨きがかかり、何より最初にみりおんと握手したとき手を拭い、ラスト自分で自分の手をゴシゴシしてから差し出すという伏線ができていてもう涙涙

 

桜井玲子@実咲凜音

サヨナラ公演でこういうお役をこなす力。物語の中心は彼女ではなく、ルイや下田夫妻なのですが、彼女は彼女の言葉で彼らに語りかけ、励まそうとしています。経営がうまくいかないという困難を非常識ではありますがダブルブッキングツアーで切り抜けようというあたり、やり手感がしますね。

歌い出すとみりおんの歌声に包まれる劇場。高い音がうるさく響かないのがとても心地よい。それでいてハーモニーの時は寄り添うように。

お洋服はヴェルサイユの時のが好きかな、色味がメラコリにちょっと似て。

 

お衣装といえば、これは勝手な考察ですが今回まぁみりの衣装が段々シンクロしていってるのでは?と。

 

最初はピンク。まぁ様は全身、みりおんはスカートの縁取りがピンクでした。

次になんというのでしょう、薄い紺色というのでしょうか、中の刺繍にも気をとられましたがまぁ様の刺繍スーツの色とみりおんのお洋服の襟と胸元のボタンのあたりの生地が似てます。そして最後、素材は違えど二人とも赤色です。ささいなことですが、反対の色味でも相手役感は出ますが、こうやって段々シンクロしていくと、じわじわきますね。北白川先生は私服のセンスが奇抜でいらっしゃる笑

 

ルイ@真風涼帆

星組で鍛えられた抜群のコメディセンスをとうとう真ん中あたりで披露し始めましたね。何度見ても、なんで私がお前達をガイドせにゃならんのだ、のせにゃならんのだの言い方が秀逸。あの一言とか、ついついディアナのこと口走っちゃうあたり愛すべき王様ですね。

しかし隠しきれない貴族感。

あのカツラと衣装に着られないのはまっかーぜさんの武器の一つだと思います。

また、公演ごとに歌の向上がめざましく、ここ数年ぎゅぎゅっとこれまでの何倍も上達しています。

立場が人をつくるのか、ひとが立場をつくるのか、というのは永遠の議題ですが

まっかーぜさんは立場が人をつくった

成功例だと思います。

 

以下は印象的だった役を

 

マノン@松風輝

まっぷー!

今回の公演でのいちばんの収穫は間違いなくまっぷーのマノンです。

本来ならばすっしーさんがやっても良いくらいのお役ですが、

まっぷーが見事に演じきり株急上昇!

ルイの派手な登場のあとに脇からひょこひょこっと出てきてルイに驚いている人たちにぬるっと混ざったり、

とくにベルサイユへ♪のナンバーで

長い手足を存分に振るまぁ様と貴族感を残しつつ踊るまっかーぜさんの後ろで、

二人の振り付けを見ながら足を前に蹴飛ばす笑まっぷーは必見です。ちょうどいいワンテンポ遅れで踊っています。

まだ、表情やわずかな仕草でルイへの忠誠心が見て取れました。ラスト、舞台の奥で再会したルイとディアナをプティルイと見つめるマノンの、なんと優しい目。

もっといろんなお役が見たいですね。

 

ミチル@星風まどか

あれ、誰だろあのかわいこちゃん…

な、なんだって!!あれが超期待の新星娘役星風まどかちゃんだって!?

とひとりで騒いでいました笑

一歩まちがえばおばか?に見えてしまう役なのですが、彼女はあくまで良識ある、ちょっと楽しいことが好きな女の子をつくっていたような気がします。

おとめで顔を確認しましたが、化粧映えする顔立ちですね。

化粧によっては、かわいくも大人っぽくもなれるのではと期待。

あのメンツの中、物怖じしない度胸も素晴らしいです。

 

くれよん@蒼羽りく

そうきたか。

もともと中性的な顔立ちですが、

女性ではなくちゃんと女装した男役に見えました。

とくに、谷間をはっきり描いちゃうのがすごいなと。見るたびに心配なりました笑

スタイル抜群で、仕草もちょっとくねっとしてますが、それだけじゃなくてこういう風にしたらもっと良くなるっていうのを自然にわかってるんでしょうね。いちいちかわいい。

ショーの牛さんとのギャップがすごいです。

客席降りのとき間近で煽られて死にました。

 

 

みりおんのサヨナラに特化しすぎない群像劇で、

一歩間違えば退屈になってしまう構成を宙組生のとてつもない総合力で

素晴らしい物語にしていました。

幸運なことに東宝でも見られることになりましたので、

さらなる進化に期待したいです。