耳から始めるタカラヅカ
こんばんは。
通勤にはipodが欠かせない南山です。
主に音楽、たまにPodcastを聞いていますが
宝塚の楽曲もかなり入れていて、たぶん全体の3割くらい?は
実況CDだったりカスタマイズCDだったりitunesからダウンロードしたりしたものです。
観劇するときは視覚と聴覚をフルで使うのですが、
普段からそこまで集中するのは難しいので移動時間は耳で楽しんでいます。
その点itunesにはとてもお世話になっていて、
お芝居の音源配信はとても画期的だと思います。(二本立ての場合実況CDはショーのものしか出ないので)
それだけではなくソフト化されない博多座公演だったり、若手公演だったり、
サヨナラショー、ディナーショー、果ては紅5*1
本当に足を向けて寝られません(Apple本社がどっちにあるか知りませんが笑)
同じ楽曲を公演ごとに集めて聴き比べしてみたりするのが楽しいですよね〜
以前もちょっと触れましたが、同じ役でも再演だとアプローチが異なっていたりと
とにかく発見がいっぱい!
今回は私が普段聞いている中でもおすすめのものをいくつか紹介したいと思います。
「この世にただひとつ(Ending)」未涼亜希
2014雪組公演 心中・恋の大和路より
これは実際観劇した作品なのですが、
ひとことでいえば「絶唱」
何回か見たうちの1回は
この曲を歌うまっつ*2が目の前にくる席で
あまりに凄まじい歌声に視線も思考も一瞬止まった記憶があります。
歌声だけで劇場を支配する、支配するというかなんというか、
あの瞬間まっつの空間、まっつの作り出した空間の中の心中、みたくなったんですよね。
終演後に大きく息を吐いて、はぁ、私はすごいものを見てしまったなぁと。
作品自体も素晴らしいですが、見るのにはかなり体力を要します。
「君に伝えたいことがある(弾語り)」北翔海莉
オール・リクエスト宝塚名曲!カウントダウン2011より
この楽曲はitunesにいくつかあるのですが、私が持っているのはカウントダウン2011の中のものです。
2007年宙組公演「THE SECOND LIFE」*3の楽曲ですが、
ミュージックパレットだったりサヨナラショーだったりで歌われていたりするのでご存知の方も多いのでは。
シンプルなピアノの伴奏にみっさま*4の高すぎず低すぎない耳に心地よい歌声が響いて、これでアロマとか焚いたりしたら立派なリラックスサロンになるのでは。みっさまの声はまさにアロマ。
ドカーン!ドカーン!みたいなコメディの中でこんな素敵な楽曲が始まったらきゅんとするに決まってるでしょ・・・
「そばにいて」望海風斗
タカラヅカプレイズディズニーより
宝塚とディズニーって相性がいいと思っているのですが
このCDは特に歌唱力ありきで選ばれているメンバーだらけなので
全編にわたって耳が幸せになります。
その中でも格別なのがだいもん*5
のそばにいて。シンプルな伴奏にだいもんの甘く優しい歌声が響いて、このままいつまでもこの曲が続いて欲しいと思ってしまう(いや、ちゃんと4分くらいで終わるんですけどね)。
幸運なことにだいもんのお茶会にお邪魔したときに生で聞けたんです!!いやぁ、生歌はダメですよ・・・危なかった・・・(何が)
「ALMOST PARADISE」音月桂・舞羽美海
著作権の問題でソフト化されていない伝説の公演の実況CDはみなさま必聴です。
楽曲の素晴らしさはもちろん、雪組っ子たちの演じるティーンたちがめちゃかわいい上に牧師で父親で苦悩するまっつが聞けるのはこの公演だけ!!!
このCDの中で一曲選ぶならば、というだけではなく
数あるデュエット曲の中でも私はこの曲をベスト3に入れたい。
桂さんと美海ちゃんは声の調和性がものすごく高い。バランスがいいんでしょうね。あと、お互いがお互いのことを生かそうとしているのが伝わって来る。
失くした夢のかけら 握りしめてひとり立ち尽くしてた
誰かを愛したならば
傷つきそうで 孤独に眠った
長い夜はもう明ける
という歌い出しだけでもう、ぎゅーっとぎゅーっとなる。
コマさんのウィラードもめっちゃキュートです。スチール持ってます。

- アーティスト: 宝塚歌劇団,音月桂,舞羽美海,未涼亜希,沙央くらま,蓮城まこと,梨花ますみ
- 出版社/メーカー: SMD itaku (music)
- 発売日: 2012/08/22
- メディア: CD
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2007年月組公演 マジシャンの憂鬱より
あさかなが好きだ(またか)。
生で見ることができなくて悔しすぎるトップコンビは間違いなくあさかなだと思う。
アーネストもまるまる音源を持ってますが何回聞いたことか。帽子のキュートすぎるみほこさんに家族が欲しいと歌うあさこさんの切ない歌声。きりやんのマフィンソング。あ、また見たくなってきた。
マジ鬱はツンデレヒロインとちょっとおとぼけ(たフリをしている)マジシャンのラブストーリーで、ラストの告白シーンは以前月組クイズでも出題されていました。珍しくショーを先にやった公演なので、お芝居からフィナーレ、パレードへと続きます。
このど直球なデュエットという曲。あさかなが手を繋いで歩きながら銀橋へと向かい、最後には舞台上に登場人物全員が集合して合流します。
ベタベタ甘々ではなく、お互いを尊重し合ってこれからも手を繋いで生きてゆくのだろうなと思わせてくれる演出がとても好きです。
同じ曲を違うキャストで聴き比べてみるもよし、
若手スターの歌声をじっくり耳で堪能するもよし、
観劇したときの思い出に浸るのもよし、
とにもかくにもipod手放せません。
*1:星組二番手の紅ゆずるを中心としたグループ。お料理対決をしたり、通天閣を観光したついでにお買い物ゲームをしたり、コンサートを開いたり、サインコサインタンジェントなグループである。詳しくはbrilliantdreamsNEXT vol.1紅ゆずる編を視聴されたし!!!
*2:元雪組男役スター。84期。歌ウマという言葉では説明しきれない歌唱力の持ち主
*3:ちぎちゃんがビリーズブートキャンプを踊るシーンがあったような、なかったような・・・
*4:星組トップスター。84期。みっさまがいればどんな舞台も成立する。大海のように広い心と揺るぎない実力と果てしないアドリブ力の持ち主
*5:望海風斗。雪組二番手男役スター。89期。確かな歌唱力と演技力、そして花組仕込みのキザりで絶大な人気を誇る。さぁみなさんご一緒に、天海さんもそんなことある?