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I'm in heaven

ヅカヲタな二十代会社員の日々

あなたは、寂しそうで/星逢一夜

何を隠そうご贔屓様の退団公演だったんです、これ。

 

一年経って、最近ようやく受け入れることができて、

そこへまぁみりがブッこまれたのだから出戻るしかないじゃないですか笑

 

基本的にBS放映バージョンを見てるんですが、ちぎちゃんの表情のなんと美しいこと!!!

 

個人的にちぎちゃんにはこういう追い詰められる役か、あるいは孤独な殺し屋とかやってほしい(それ、ロジェの殺し屋のことじゃ…)

ちぎちゃんのイメージはなんとなく、水晶なんですよね。あるいは雪山の氷柱?

 

 

星逢の三人は

時を経て大人になりはしますが、本当の意味で大人になったのは源太だけで、

晴興と泉はまだ大人になりきれていない気がします。

 

源太と結婚した後の泉が銀橋で歌うシーンがありますが、声のトーンも落ち着いているしその後の源太とのやりとりも昔のおてんばが嘘のようですが

晴興と再会したことによって、抑制したものが放たれて、ふと、昔の泉に戻るのです。

 

しかし源太はそのまま、とくに泉に子供らを見とけと言うたやろ、のトーンが彼は大人になったと思わせます。

泉と子供たち、何があっても守らなければならないものを得た源太は大人になったのです。

 

しかし晴興と泉は心のどこか、奥底のどこかはまだ大人にはなりきれていなくて。

 

櫓の上でお互いの気持ちを伝え合うシーンでは、それが垣間見えます。私が愛したのはお前だけだ、あそこであれを言わせるのは結構勇気がいると思いますよ…個人的に。

泉も、はっきりとは応えていませんが、おそらく泉は、のあとには晴興と同じ言葉を言いたかったのだと思います。

 

ちぎみゆだからこそ、晴興と泉のピュアな純愛にフォーカスをあてて描いているのかなぁと。

 

源太は泉のことが好きですけど、その理由みたいなもの、きっかけみたいなものはちょっと描写が弱いかなぁと思います。幼馴染というだけだとちょっと…。泉と源太の二人のシーンがもうちょっとあったら、三角関係がより際立ったのではないかと密かに思っています。

 

この作品で私がいちばん好きなのは源太です。

 

彼は1時間半でいちばん変化する役です。それがだいもんの役作りと合っていて、とても心惹かれる成長なんです。

 

最初の、少し間の抜けた声の、でも優しくて思いやりたっぷりの源太。憎からず思っていた泉が突然現れた晴興に惹かれていることを子供心に感じ取っていたに違いない。

 

泉はのちに晴興にあなたは寂しそうで、と言います。でもそれは泉だけじゃなくて源太も気付いていたことでしょう。じゃなければひとりぼっちの晴興に話しかけるために櫓に来ることもない。

 

父親の仇だから!と感情をあらわにする泉とは逆に、ちょびっとしか泣かなかったと言う源太。あのくらいの歳でそういうことをさらっと言えるなんて、すごい。

 

そして星祭りの夜。久しぶりに再会した晴興と泉を見て、瞬時に二人の心を読み取ります。

結婚の約束をしてるんですよ?それなのに、お姫様を断って泉を嫁にもらってやってくれ、って普通言えない。それも、何の恨み言もなしに。晴興がいなくなってからそばで泉を支えてきたのは源太自身のはずなのに。

 

それは源太がいい人だから、ではなくて大人だったからに違いない…

自分の幸福を人の幸福と重ねずに、人の幸福を自分の幸福にしようと必死に抑え込んでいる。そんな姿が見ていてちょっと辛かった。ちぎみゆがキラキラな分めちゃくちゃ辛かった。

 

トート風に言うなら、これが彼の愛なんだ、でしょう。

 

いちばん優しくて、いちばん大人だった源太は一揆の前にもやはり晴興を説得しようと試みます。晴興と自分が戦うことになればいちばん傷つくのは泉だということを彼は知っていました。自分が頭を下げて(土下座をするのだから相当な覚悟だと思います)どうにかなるならその方がいいと。彼はプライドとか建前とかはどうでも良くて、自分の愛した人のためなら何でもできる。

 

真正面から泉を愛す晴興と、そっと日陰から見守るように愛す源太。

二人の愛の形は違えど、その美しさと儚さに思わず胸を締め付けられる、

そんな体験をしてみたい方は是非中日劇場公演へ(最後は宣伝か笑) 

 

私はなんとなく心の整理がついてないので行くかどうかまだ決めてません…

中日久しぶりに行きたいんですけどね