I'm in heaven

ヅカヲタな二十代会社員の日々

結婚というゲームよ/TOP HAT

二組のカップルがいる。

 

片方はロマンチストでチャーミングなダンサーとツンケンしているかと思えば恋に落ちた瞬間キュートで一途になるモデルのカップルである。

 

片方は極度の心配性で正直者のプロデューサーと浪費家で少々のことでは動揺しない仲人のカップルである。

 

両極端にいるようにも思える二組のカップルを並べてコミカルに描いたTOPHATはまさにプレお披露目にぴったりの演目。

 

宙組は芝居心のある組のせいかこういう演目あんまりやっていないような気がしている…(銀ちゃんはコメディではなく人情活劇だと個人的に思っている)

ざーっと思い返してみるとタニウメのパラプリ*1とかじゃないかなぁ、こういうのって。

 

組は違えど私はみずとな時代に上演された「君を愛してる」*2という演目が好きで、悪役はいるけど、悪者ではなくて、みんながいい人、っていうのがわりと好きだ。ミーマイもしかり。そもそもミーマイに悪役はいないけれど。

 

今回は映画をもとにしたミュージカルで、宝塚でもお馴染み(になってきた?)のフレッドアステアが演じていたジェリーをまぁ様が、相手役をみりおんが演じている。

 

みんなしゃべり方がミュージカルぽい笑のが第一印象でしたが、二幕のせーこがあまりにもはまり役で全部吹っ飛んでいきました。

 

そう、この公演を最後に七海ひろきが宙組から星組に組替えになった。王家から二番手扱いになったまっかーぜさんとのトレードだった、多分。今では星組の七海ひろきも板についてきたけど最初はかいちゃんが宙組でなくなることが結構、自分でも思ってたより重かった。

でもこの公演を見て、かいちゃんの成長を感じて、こんな役もできるようになったかいちゃんならどこの組でも大丈夫!と思えた(どの立場)。

 

誰ですか黒燕尾に片手ポケットに入れてみりおんの手を引くように指示したのは…サイトー先生ですか…ありがとうございます。

 

まぁ様はすとん、とした衣装を着こなす人だなぁと思う。それは花組で培ったものなのでは。ガチャガチャしてないスマートでぴたっと止まるところは止まるダンス、とか。だからコスチューム物でもまわりと同じくコスチュームではあるんだけど、いちばんシンプルな形のものが似合うような気がする。

 

みりおんも弾けた、という言い方で良いのかはわからないけど今までやったことのないタイプの役にはまるというよりは挑んでいる感じで、女っぷりが上がったなぁという印象。とくにwild about youはお色気シーンのはずなのになんだか笑えたりもして、あれだけぐいぐい迫っていたジェリーが若干引くくらいのナンバーに仕上がっていた。この場面での二人のやりとりが面白い。指輪がない指をぐいぐいやるのなんか思わずクスッとしてしまう。

 

ちなみにジェリーが真実を明かした直後にダーリン…と近づいてデイルがダメよ…と離れる場面を死ぬほど見ている。ついでに言うと、その後のそれから、のキスもやっぱり死ぬほど見ている。みりおんがまぁ様の顎のあたりに頭を寄せて寄り添うのがものすごくしっくりくる。まぁ様はあまりにナチュラルに腰に手をまわしすぎ!である。

以降の二人のラブラブっぷりがまさに海外仕様で、プレお披露目バンザーイ!

 

この二人と対照的なのがホレスとマッジ夫婦。

ホレスは地位も名誉もあるしビジュアルだって悪くない。ただ、少々心配性で優柔不断なだけだ。

彼の妻がマッジ、この物語のキーパーソンであり、もっとも強烈な個性を放っている。浪費家で夫のこともさっさとやっちゃってちょうだい、と言い放つような女性だけど(とくに結婚というゲームよ、には痺れた)、何故か憎めない。

彼女は確かにきついことを言うけれど、そこに毒気を感じないからだろうか。

 

この夫婦のナンバーがなんだかんだで素敵。

 

「OUTSIDE OF THAT I LOVE YOU」

いわゆる大嫌いソング笑

お互いがお互いの嫌いなところを次々あげていくのだけど、最後にはそれ以外はI love you と結ばれる。

それだけでも十分キュンとさせてくれるけど、とくに大嫌い、と言っているのが

 

ホレス→マッジ 君のため息

マッジ→ホレス あなたの嘘

 

それ以外は外見だとか癖だとかを言っているのに比べるとこの二つは嫌いなところ、というよりこういうことをしているあなたを見るのが嫌、と言っているようなものなので、ワーオ!愛し合ってるんじゃない二人とも!と思えてしまう。

 

このへんは特に同期同士でやりあっているからこその妙みたいなものもあって、マッジがせーこの役作り以上に大人でも

子どもでもしっくりこない。陽気なドSだから、マッジが輝くのである。

 

デイルはジェリーと結婚したらまた見当違いな思い込みをいろいろしてしまうと思うけど(何せ彼はモテる)、マッジという協力なサポーターがいてくれるおかげでなんだかんだうまくいく気がする。

ジェリーが浮気してるのよ!なんて涙ながらにデイルが駆け込んできたらマッジなら、あ、そう、なら私と一緒にベネツィアに気晴らしに行きましょう!って言いそうな気がする。

 

影?の立役者ベイツ。

すっしーさんは組長という枠におさまらない活躍をいつも見せてくれる。宙組のショーをオペラを外して見たとき、あれ、あの路線の子誰だろう…と思ってみてみるとすっしーさんだったこと多数。宙組あるあるである。

うたかたの時も執事だったけど、単なる執事にしないのがすっしーさん。さらにキレキレに踊る。おそるべしすっしーさん。

 

デイルを崇拝するデザイナーアルベルトを演じたのは愛ちゃん。最後にちゃんと見た記憶があるのが逆転検事の硬派な刑事だったので、今回の役では度肝を抜かれた。いわゆるイロモノキャラだけど、以降メラコリだったり、一筋縄でいかない役をやってついに掴んだルキーニなのね。

愛ちゃんはオフはふわふわなイメージだけど、正統派な主人公とはちょっと違うかもしれない。唯一滑舌で損してるなぁと思う時があるけど、まだまだ改善の余地あり。

 

プレお披露目…若唄…の私には眩しすぎる演目でした笑

 

 

*1:paradiseprince、通称パラプリ。主人公がアニメーターを目指すという結構ぶっ飛んだ設定。まゆさんとみっさまが弾けてた記憶

*2:悩むことは何もない♩のナンバーでお馴染みの御曹司とサーカスの曲芸師が恋に落ちるラブコメディ。ゆみこさんと美穂様のナンバーもお気に入り