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I'm in heaven

ヅカヲタな二十代会社員の日々

あなたを、尊敬致しております/桜華に舞え-SAMURAI the Final-

一足先に観劇した妹から絶対に泣くからと言われていたのですが、

まさかの最初のカゲコが流れた瞬間ぐっときて涙ぐむ私。涙腺弱すぎか!

 

みちふうラストデイ、映画館から見させていただきました。

 

みちふうが公式発表されたとき、私と妹は夢って叶うんだね、と言い合いました。

当時みっ様の星組降臨論はまことしやかに流れていたのですが、風ちゃんは役付き的にもトップ娘役確定とは言えなくて、でも、私たち姉妹としては夢よ、もう一度!の気分でした。

 

そうしてみちふうが星組トップとなり、月日が流れて昨日、二人はとても晴れやかな表情で卒業していきました。

 

サヨナラではあるけれども、それ以上のものが桜華にはありました。

 

ひとつの時代を駆け抜けるように生きていったサムライと、彼らを取り巻く人々。熱い、熱い1時間半でした。

 

むやみやたらに叫んでがなっているわけではありません。思いを伝えたい、彼を止めたい、死なせたくない、幸せになって欲しい、争いたくない。あらゆる思いがそこにはありました。

 

薩摩訛りも最初はおお、と思いましたがわかるとかわからないを超えて訴えかけてくるものがありました。

正直、星組でこんなお芝居を見られるとは思っていませんでした。

まさに熱演。

とくに利秋、隼太郎の関係性はトップと二番手でしかなし得ないような、熱く、切なく、そして優しく。

 

個の力というよりは集としての力を感じました。星組でははじめてかも。

 

北翔海莉@桐野利秋

本人曰く、生まれてくる時代を間違えてしまった最後のサムライ。サムライザファイナル。

卓越した剣術と(歴史マニアの父曰く薩摩には肉を切らせて骨を断つ流派があるらしい)まっすぐな心、そして義を重んじる忠義を持ち合わせた、みっ様の鏡のやうな役でした。

西郷先生をひたすらに慕う心、吹優に真実を明かしてしまう素直さ、隼太郎との友情を決して、決して忘れない漢気。

どこを切り取っても涙が出てくる。

とくに薩摩に戻ったあとに銀橋で母親と言葉を交わす場面。利秋ははじめて苦しそうな顔をしました。彼は大切な人のために嘘をつく。嘘は突き通すけれど、素直だから顔に出てしまう。

吹優と勉強するシーンでもそうでした。

彼は確かに政治には向かない人だったのかもしれません。素直すぎて。

 

みっ様の声はスカーッと劇場に響きます。それでいてふわりと鼓膜を包み込むように余韻を残します。

 

いつも、ジェンヌさんが退団されるとき、死ぬわけではないし、もう見ることができなくなるわけではないのに悲しくなるのはなんでだろう、と考えるのですが

今回は

あぁ、この声を、こういう風に聞けるのは最後なんだなぁ、と思うだけで

ポロポロ涙が出てきました。

 

大谷吹優@妃海風

ポスターで薙刀を持つ風ちゃんを見てから、ガンガン戦う役なのかなぁと思っていたら、看護婦さんでした。

 

風ちゃんといえば、クセのあるヒロイン、と思っていた時期がありました。

それがトップになってから

正にヒロイン、という役を重ねて、風ちゃんてこんなにキラキラしてるんだ、ほわわぁ…と毎回発見ばかりでした。

 

吹優と利秋のほんの一時の安らぎ、その後から畳み掛けるように始まる戦。しかし吹優はその激しさに流されるだけのヒロインではありませんでした。

 

利秋に真実を告げられ、動揺してしまった自分。

謝らなければならない、と彼女は言いました。なんという男前。なんというかっこよさ。

 

ただの守られるヒロインでは終わらせない、風ちゃんはこうでないと!を叶えてくれたサイトー先生ほんとにありがとうございます。

 

ラスト、利秋の母親との邂逅の場面。じわり、じわりと涙がこみ上げてきました。風ちゃんの落ち着いた、それでいて慈愛に満ちた声。風ちゃんはここまで来たのだ、わずか一年半のあいだに。嬉しくて、でも寂しかった。

 

みちふうに共通して言えるのは

歌とセリフの境目がほとんどない、ということです。歌に感情が乗っていて、終わった後に歌というよりセリフとして残っていることが多いです。

 

衣波隼太郎@紅ゆずる

まさかみちふうラストでリーダーにこんなに泣かされるとは……!!!

陰のある役が合う、と以前書きましたがまさかこんな難しい役を演じ切ってしまうとは、驚きです。

 

もちろん、利秋との場面も大好きですが、いちばんはやはり故郷に帰って姉、甥っ子、そして元恋人に拒絶される場面。

 

タカ@はるこちゃんもいつの間にこんなしっかりした娘役さんになっていたのだろう。風共全ツでメラニーを演じたときに、あ、もうかわいいだけじゃなくなったんだ…と感じたのですが、

今回はさらにそれを強く感じました。もちろんかわいいヒロインもまだまだいけますけどね!!

 

家族や元恋人に拒否され、帰ることになった隼太郎が差し出したお土産入りのトランク。

それさえ受け取ってくれたなら見ていた側はこんな気持ちになることはないのだろうと思うのですが、さすがに徹底しています。

バンッ、と舞台後方に飛んでいったトランクがタカの覚悟を弟に言葉以上の残酷さを持って伝えたのです。

隼太郎の表情がもう、言葉にできないほどに、辛い。悲しいというよりは辛い。

 

きっと、リーダーならこの先どんな役でも見事に演じ抜ける。そう信じさせてくれました。

 

そして忘れてはならないのが西郷隆盛@美城れん

大河ドラマも控えた大役ですが力むこともなく、ただ、その役を全うしていました。おおらかで、理知的で、見かけだけではない役作りでした。また、ひとりの素晴らしい役者が宝塚を去っていくのだとひしひしと感じました。

 

千秋楽の翌日、

星組スカピン先行画像が公開されました。

力強いリーダーの眼差し。

 

新しい星が輝き始めました。

 

どんなトップになるのか楽しみで仕方がありません。